キュウリグサは日本各地で春の訪れを感じさせる花の1つで、一度は目にしたことがあるはずです。
この記事では、そんなキュウリグサについて花言葉を中心に詳しく紹介していきます。
キュウリグサの花言葉
どんな花にも見た目の特徴や、その土地の風習などから花言葉がつけられてきました。
もちろん、キュウリグサも花言葉を持っています。

キュウリグサの花言葉
キュウリグサの花言葉は、「愛しい人へ」、「真実の愛」です。
これは似ている花である『ワスレナグサ』と同じ花言葉です。
キュウリグサの花言葉の由来
キュウリグサの花言葉は、ワスレナグサよく似ているため、同じ花言葉がつけられたのです。
死んでしまった恋人のことを、ずっと忘れずに想い続けたというドイツの逸話が由来となっています。
そこから「愛しい人へ」のメッセージと、想い続けたという「真実の愛」という花言葉がつけられたと言われています。
キュウリグサとは?
キュウリグサは、日本全土に道端や畑、庭の片隅など様々なところに生えます。
花は3月から5月ごろに、小さな青紫色の花を咲かせます。

キュウリグサの基本情報
- 学名:Lindernia procumbens(リンデルニア・プロカンベンス)
- 科名:ムラサキ科
- 属名:キュウリグサ属
- 原産地:日本、中国、インド、東南アジアなど
- 花色:青紫色
キュウリグサの花の特徴
キュウリグサは、ムラサキ科の越年草で、ワスレナグサに似た小さな水色の花を4月ごろに咲かせます。
キュウリグサの花の大きさは、かなり小さく約2ミリ程度。黄色い花の中心から5枚の薄い青紫色の花びらをつけます。
茎の先に、たくさんの花を咲かせますが、花の大きさはよく見ないと見逃してしまうくらい小さいのが特徴です。
キュウリグサという名前の由来と別名
キュウリグサという名前が付けられたのは、単純な理由からです。
茎や葉をこするとキュウリのような香りがすることが名前の由来とされます。
キュウリグサの別名は、タビラコ と呼ばれます。(キク科のコオニタビラコと名前が似ていますが、別の植物です。)
キュウリグサを英語で言うと
キュウリグサを英語で言うと、Cucumber herb となります。
キュウリのハーブという日本の名前と同じですね。
*学名はTrigonotis peduncularis(トリゴノティス・ペヅンクラリス)
キュウリグサの別名は
キュウリグサの別名は、タビラコ とも呼ばれます。
キュウリグサは、地域や歴史によって”ミズアオイ”や”ハマオモト”といった別名で呼ばれることもあります。これらの名前も、その生育地や形状に関連しています。
キュウリグサに関する豆知識
キュウリグサはどこにでも見られる雑草ではありますが、詳しくみているとヒトの生活に大きく関わっていることがあります。

キュウリグサが誕生花になるのは何日?
キュウリグサは誕生花として定められていません。
キュウリグサは食べられる?
キュウリグサはキュウリのような香りがしますが、まったくの別物で食べる植物ではありません。
ちなみにキク科のコオニタビラコ(ホトケノザ)は、春の七草として食べられています。
キュウリグサは薬として使われていた?
キュウリグサは薬用植物としても使われていました。茎や葉には利尿作用があります。
また、下痢止めや手足のしびれにも使われていたという歴史があります。
ただし・・・薬効成分については詳しく調べられていないそうなので薬として使う人はいないと思いますが要注意。
キュウリグサに似ている花は
キュウリグサに似ている花としては、ワスレナグサ、ノハラムラサキ、ミズタビラコなどが挙げられます。
キュウリグサとワスレナグサの違い

ワスレナグサ
キュウリグサとワスレナグサの違いは、以下の通りです
花の色:キュウリグサは水色であるのに対し、ワスレナグサは青です。
花の大きさ:キュウリグサの花は約1mm程度であるのに対し、ワスレナグサの花は約1cm程度。
ニオイ:葉や茎をこすったり、もんでみるとキュウリグサはキュウリの香りがします。
キュウリグサとノハラムラサキの違い

ノハラムラサキ
キュウリグサとノムラサキの違いは、以下の通りです
花色:キュウリグサは水色であるのに対し、ノハラムラサキはもう少し青みが強い色。
花の大きさ:キュウリグサの花は2mmくらいで、ノハラムラサキは3mm程度と一回り大きい。
ニオイ:キュウリグサはこすったり、もんだりでキュウリの香り。
キュウリグサとミズタビラコの違い

ミズタビラコ
キュウリグサとミズタビラコの違いは、以下の通り
花の大きさ:キュウリグサは2mmくらいで、ミズタビラコは5mmくらいで大きい。
ニオイ:キュウリグサはこするとキュウリの香り。
花の大きさ:キュウリグサは2mmくらいで、ミズタビラコは5mmくらいで大きい。
生える場所:キュウリグサはどこでも生える。ミズタビラコは水辺の近くのみ。
ニオイ:キュウリグサはこするとキュウリの香り。
キュウリグサとハナイバナの違い

ハナイバナ
キュウリグサとハナイバナは、どちらもムラサキ科に属する植物であり、花の形状や葉の形状が似ています。しかし、以下のような違いがあります1。
花の色:キュウリグサの花の中央は黄色っぽい、ハナイバナの花の中央は白色。
葉っぱ:キュウリグサの葉はしわがほとんど無く、細い毛が多い。ハナイバナの葉はしわがあって、剛毛状の毛が多い。
ニオイ:キュウリグサは茎や葉をこすると、キュウリの香り。
キュウリグサを贈る?
キュウリグサは、雑草なので贈ることはおそらく無いでしょう。
贈るのであれば同じ花言葉を持っているワスレナグサになるかなと思います。

キュウリグサを贈る意味
キュウリグサであれ、ワスレナグサであれ「真実の愛」「愛しい人へ」なので、大好きだよという意味を込めて贈るのが良いでしょう。
恋人でも、好きな人への告白としても使えるでしょう、
まとめ
- キュウリグサ: 日本全国、どこでも生えており春に小さな花をつける。
- 名前の由来: キュウリグサの葉や茎をこすると、キュウリの香りがすることから。
- 花言葉:花言葉は「真実の愛」「愛しい人へ」
- 薬の効果:キュウリグサは薬として腹痛や利尿に対して使われていた。
- 似た植物:ミズタビラコ、ハナイバナ、ノハラムラサキ、ワスレナグサに似ているが、こすってキュウリの香りがすればキュウリグサ。
- 贈ること:雑草なのでわざわざ摘んできて贈ることはないが、同じ花言葉のワスレナグサなら好きな気持ちを伝えるのに最適な花。
どうでしたか?キュウリグサについて詳しくみていきましたが、どこにでも生えている雑草の1つですが、ステキな花言葉をもっているのはビックリかもしれません。
昔、ドイツに恋人同士である、騎士と若い女性がいました。
ある日、女性は川辺に美しい花である『ワスレナグサ』を見つけ、それを騎士が摘もうとしたのですが、誤って川に落ちてしまい溺れてしまうのです。
溺れながら死を悟った騎士は、恋人である若い女性に『私を忘れないで』という言葉と「ワスレナグサ」を女性に向かって投げて、死んでしまいます。
その後、若い女性は恋人であった騎士のことを忘れずに過ごすのでした。